『ドミノ倒し』サイン本、小説推理新人賞

 三省堂書店池袋本店さんで、『ドミノ倒し』のサイン本を作ってきました。たぶん、まだあると思います。

 それと、発売中の「小説推理」8月号に、第38回小説推理新人賞の選考過程が掲載されています。ぼくが推した作品は、残念ながら受賞しませんでした……。

『ドミノ倒し』発売、トークショー詳細決定

『ドミノ倒し』(創元推理文庫)発売されました。今回はユーモアミステリーという作風ではなく、ラストの驚きというミステリ的趣向に焦点を当てた売り方をしています。気になったら、手に取ってみてください。

 それと、トークショーの詳細が発表されました。
 広島県福山市の啓文社BOOKS PLUS 緑町さんで、7/15(金)18時から行います。詳細はこちらをご覧ください。楽しみにしています。

『ドミノ倒し』文庫化、トークショー

 今月22日に、『ドミノ倒し』が文庫化されます。こんな感じ。
 今回は単行本とはがらりと売り方を変えました。ユーモアミステリーとは、まったく謳ってないんですね。日本ではユーモアミステリーを一段低く見る風潮があるので、東京創元社は文庫ではこういう判断をしたのでしょう。
 とはいえ、昔はユーモアものを出してもちゃんと売れたので(『悪党たちは千里を走る』はもうちょっとで十万部、『被害者は誰?』は十数万部売れました)、世間の許容度が低くなったようで、ちょっと息苦しく感じます。

 それともうひとつ、告知。
 去年の金沢講演会に引き続き、今年も地方都市でトークショーをやります。金沢は講演会後の観光が非常に楽しかったから、今回も楽しみ。金沢もなかなかミステリーな街でしたが、今回の場所も負けず劣らず、というか今、日本でミステリーの街と言えばここでしょう。公式の発表がまだなので場所は言えませんが、近々告知されるはずです。来月の平日なので、遠方からいらしていただくのは難しいかと思いますが。お近くの方はぜひいらしてください。

『壁の男』、小説推理新人賞

 現在発売中の「オール讀物」6月号に、連載中の『壁の男』の最終回が載っています。単行本化は11月。あまりにもわけのわからない作品なので、連載で追ってくれていた人が果たしていたのかどうか。最後まで読めば、「ああ、そういうことだったのか」とすべて納得してもらえるはずなんですが。

 それと、今日は小説推理新人賞の選考会。去年は粒ぞろいで、どれが取ってもいいと思っていたけど、今年はひとつしかない。他の四つには見過ごせない穴がある。でも、ぼくがそう思っていても他の選考委員は意見が違ったりするんだけどね。どうなりますか。
 この選考会は好きだったんだけど、残念ながら今年で終わり。来年は久しぶりに選考委員のお役目がなく、次は再来年に長編の新人賞の選考委員をやります。

自薦アンソロジー

 今日発売のアンソロジー『自薦 THE どんでん返し』に、ぼくの「蝶番の問題」という短編が収録されています。一部で評判のよかった短編ですが、ぼくの単著には収録されてなく、これを含んだアンソロジーが品切れ状態だったので、今回復活させることにしました。
 前のアンソロジーはけっこうそうそうたるメンバーの作品が収録されていて、それをプレッシャーに感じてがんばっていいものを書きました。今回も同じような豪華メンバーですから、負けないようにこの作品を選びました。
 収録メンバーはこちらでわかります。どうぞよろしく。

今年の刊行スケジュール。

 今年の刊行スケジュールが決まりました。
 まず6月に、『ドミノ倒し』が文庫になります。創元推理文庫です。
 次は9月に、『ミハスの落日』が再文庫化されます。同じく創元推理文庫
 新作は、11月になりました。『壁の男』というタイトルで、文藝春秋から出ます。
 今年は以上です。連載が終わっている『宿命と真実の炎』は大改稿中ですが、本になるのは来年ですね。来年は新作を二冊出したいなぁ。

熊本大地震。

 熊本の大地震、被害がまだ拡大し続けていて、心が痛みます。お亡くなりになった方々のご冥福を、心よりお祈りいたします。
 まだ、ご自宅を失ったりなど、避難生活を余儀なくされている皆様には、小説家でありながら、かける言葉がありません。言葉の無力さを感じます。
 ただ、日本にはこうした災害に立ち向かう経験があります。自分にも何かできないだろうかと考える人が、たくさんいます。そうした力が、必ず皆さんを助けるはずです。心を強く持ち、困難に立ち向かっていただきたいと思います。