長らく更新をサボってしまいました。五ヵ月放置はひどいね。それだけ報告することがなかったわけですけど、仕事していなかったわけではありません。
この五ヵ月間であった一番大きなことと言えば、やはり映画『愚行録』の公開でしょう。映画としての出来が素晴らしく、ご覧になった皆さんの評価も高く、興行成績もよく、原作も売れたという、理想的な映画化でした。
プロモーションのためにテレビに出たりもしましたが、ここでそれを告知すべきでしたね。
映像化は続き、実は今日から東海テレビとWOWOWの共同制作のドラマ『犯罪症候群』が始まります。フジテレビ系で、23時40分から放送です。症候群シリーズ三部作をまとめてのドラマ化です。地上波のシーズン1で『失踪症候群』と『誘拐症候群』を描き、シーズン2のWOWOWで『殺人症候群』をやります。
当初、スタッフは「後味のいいものにしたい」などと言っていたので、ならばどうしてぼくの原作をドラマ化するのか、ぼくの作品をやると決めたなら腹を括ってくれ、と頼んでしっかりハードな内容にしてもらいました(←正確なやり取りは違いますけど、まあ掻い摘まんで)。第一回をすでに試写で見ましたが、期待していいものになっていると思います。
映像化はこれで終わりではなく、今年後半にはもう一本予定されています。これまた映像化が期待されていた作品ですので、お楽しみに。
映像化だけでなく、本業もやっております。次の新刊は『宿命と真実の炎』。『後悔と真実の色』の続編です。5月刊行。すでにぼくの手は離れていて、発売を楽しみにしているところです。
この作品は一度雑誌で連載したのですが、出来に満足できず、頭からまた書き直しました。それだけの手間暇をかけただけあり、なかなかの仕上がりだと思います。期待してもらっても大丈夫です。
その他、『私に似た人』の文庫化などもあります。今頃ですが、今年もよろしくお願いします(笑)。
文庫新刊二点
ベネチア国際映画祭、行ってきました! 当初予定にはなかったのに、ぼくもレッドカーペットを歩いてしまいましたよ。一生の思い出です。
写真などは、こちらのサイトに出ていますね。よければご覧ください。
映画祭も街もよかったのですが、何より愚行録チームの皆さんと仲良くなれたのが一番嬉しいことでした。映画化でこんな嬉しいことがあるなんて、幸せ者です。
で、日本に帰ってきたら『ミハスの落日』の創元推理文庫版が出ていました。それと、もうすぐ『北天の馬たち』の文庫版も出ます。両方とも、よろしくお願いします。
両方とも、かっこいい装幀でしょ。
さらに来月は、一年十ヵ月ぶりの新作、『壁の男』が出ます。10月28日発売予定です。こちらもどうぞよろしく。
ヴェネチア国際映画祭、『北天の馬たち』、『壁の男』
既報ですが、映画『愚行録』がヴェネチア国際映画祭オリゾンティ・コンペティション部門で上映されることになりました。すごい。試写を観たときから、ヴェネチアかカンヌは狙えるんじゃないかと思ったんだよね。というわけで、来月ぼくもヴェネチアに行きます! ヴェネチア国際映画祭に入れるなんて、もう二度とない機会だからね。
それと、近刊予告の訂正。
9月には『ミハスの落日』の他に、『北天の馬たち』の文庫も出ます。忘れてました(笑)。
11月に発売予定だった新作『壁の男』は、ぼくがゲラを早く見終えたお蔭で10月発売に繰り上がりました。そんなこともあるのか。少しでも早く読んでいただきたいので、これは嬉しい。ぼくの作品としては異色作ですが、そんなこと言ったらどれもこれも異色作なので、通常運転ですね。
単行本未収録ショートショート
もういっちょ。
今月15日に啓文社BOOKS PLUS緑町でやるトークショー、まだ残席があるそうです。
以前のサイン会で一度だけ配った、単行本未収録ショートショートを出席者にはプレゼントします。お近くの方は、ぜひいらしてください。
サイン本
八重洲ブックセンター八重洲本店さんで、『ドミノ倒し』と『愚行録』のサイン本を作ってきました。
それと、ブックポート203栗平店さんで、同じく『ドミノ倒し』と『微笑む人』、それから『私に似た人』『灰色の虹』『崩れる』『乱反射』それぞれ一冊ずつ、サイン本を作ってきました。ブックポートさんはおそらく、他の支店にも配本されるはずです。
よろしければ、お買い求めください。