『宿命と真実の炎』の発売日、決定しました。5月11日です。
『後悔と真実の色』の続編ではありますが、前作を読んでいなくてもわかるように書きました。ただ、前作のネタバレをしないようにしたので、主人公である西條の身に何が起きたのかを軽くしか説明していません。なぜ西條がそれほど自分を責めるのかを知っていた方がより楽しめると思うので、できればまず『後悔』を読んでみてください。
すでにインタビューのオファーがあり、ひとつは終わっています。そのインタビュアーさん曰く、「本当に面白かった。仕事柄、さほどでなくても面白かったと言わなきゃいけないけど、これは本気で面白いと思った。前作より面白い」とのことでした。これ、書いていいのかな(笑)。
次の映像化は今年後半と前回書きましたが、来年1月になったようです。これまた豪華キャストです。
5月は『宿命と真実の炎』、6月は『私に似た人』の文庫化、そして7月には『修羅の終わり』の新装版が出ます。活字を大きくするのでページ数が増えるため、上下に割ることにしました。
今年の出版予定は、これで終わり。三ヵ月で全部終わってしまう(笑)。
映像化、新刊。
長らく更新をサボってしまいました。五ヵ月放置はひどいね。それだけ報告することがなかったわけですけど、仕事していなかったわけではありません。
この五ヵ月間であった一番大きなことと言えば、やはり映画『愚行録』の公開でしょう。映画としての出来が素晴らしく、ご覧になった皆さんの評価も高く、興行成績もよく、原作も売れたという、理想的な映画化でした。
プロモーションのためにテレビに出たりもしましたが、ここでそれを告知すべきでしたね。
映像化は続き、実は今日から東海テレビとWOWOWの共同制作のドラマ『犯罪症候群』が始まります。フジテレビ系で、23時40分から放送です。症候群シリーズ三部作をまとめてのドラマ化です。地上波のシーズン1で『失踪症候群』と『誘拐症候群』を描き、シーズン2のWOWOWで『殺人症候群』をやります。
当初、スタッフは「後味のいいものにしたい」などと言っていたので、ならばどうしてぼくの原作をドラマ化するのか、ぼくの作品をやると決めたなら腹を括ってくれ、と頼んでしっかりハードな内容にしてもらいました(←正確なやり取りは違いますけど、まあ掻い摘まんで)。第一回をすでに試写で見ましたが、期待していいものになっていると思います。
映像化はこれで終わりではなく、今年後半にはもう一本予定されています。これまた映像化が期待されていた作品ですので、お楽しみに。
映像化だけでなく、本業もやっております。次の新刊は『宿命と真実の炎』。『後悔と真実の色』の続編です。5月刊行。すでにぼくの手は離れていて、発売を楽しみにしているところです。
この作品は一度雑誌で連載したのですが、出来に満足できず、頭からまた書き直しました。それだけの手間暇をかけただけあり、なかなかの仕上がりだと思います。期待してもらっても大丈夫です。
その他、『私に似た人』の文庫化などもあります。今頃ですが、今年もよろしくお願いします(笑)。
文庫新刊二点
ベネチア国際映画祭、行ってきました! 当初予定にはなかったのに、ぼくもレッドカーペットを歩いてしまいましたよ。一生の思い出です。
写真などは、こちらのサイトに出ていますね。よければご覧ください。
映画祭も街もよかったのですが、何より愚行録チームの皆さんと仲良くなれたのが一番嬉しいことでした。映画化でこんな嬉しいことがあるなんて、幸せ者です。
で、日本に帰ってきたら『ミハスの落日』の創元推理文庫版が出ていました。それと、もうすぐ『北天の馬たち』の文庫版も出ます。両方とも、よろしくお願いします。
両方とも、かっこいい装幀でしょ。
さらに来月は、一年十ヵ月ぶりの新作、『壁の男』が出ます。10月28日発売予定です。こちらもどうぞよろしく。
ヴェネチア国際映画祭、『北天の馬たち』、『壁の男』
既報ですが、映画『愚行録』がヴェネチア国際映画祭オリゾンティ・コンペティション部門で上映されることになりました。すごい。試写を観たときから、ヴェネチアかカンヌは狙えるんじゃないかと思ったんだよね。というわけで、来月ぼくもヴェネチアに行きます! ヴェネチア国際映画祭に入れるなんて、もう二度とない機会だからね。
それと、近刊予告の訂正。
9月には『ミハスの落日』の他に、『北天の馬たち』の文庫も出ます。忘れてました(笑)。
11月に発売予定だった新作『壁の男』は、ぼくがゲラを早く見終えたお蔭で10月発売に繰り上がりました。そんなこともあるのか。少しでも早く読んでいただきたいので、これは嬉しい。ぼくの作品としては異色作ですが、そんなこと言ったらどれもこれも異色作なので、通常運転ですね。
単行本未収録ショートショート
もういっちょ。
今月15日に啓文社BOOKS PLUS緑町でやるトークショー、まだ残席があるそうです。
以前のサイン会で一度だけ配った、単行本未収録ショートショートを出席者にはプレゼントします。お近くの方は、ぜひいらしてください。