『悪の芽』サイン本。

 先日、KADOKAWAに行ってサイン本を作ってきました。いつもぼくのサイン本を置いてくれる書店には、おそらく入荷すると思います。
 『悪の芽』は26日発売です。すごくかっこいい本に仕上がって、嬉しいです。

 この写真は半分くらいサインしてから撮ったので、実際はこの倍あります。

f:id:tokuro_nukui:20210223205818j:plain

 

今年の予定。

 明けましておめでとうございます。
 昨年は本がぜんぜん売れませんでした。生活が大変で、本を買うどころじゃないですよね。皆様のご健康とご多幸のために(自分の収入のためではなく←ちょっとはあるけど笑)、今年は早く普通に暮らせる一年になって欲しいと思います。

 今年はまず、来月にKADOKAWAから新作『悪の芽』が出ます。そろそろプルーフ本ができあがるので、読んでみたいという書店員さんはぜひKADOKAWAの営業にお申し出ください。読んだ価値があった、と思える作品になっているはずです。
 四月には、『神のふたつの貌』新装版が出ます。品切れ状態になっているので、復活はありがたいです。
 秋には、『邯鄲の島遥かなり』が出ます。四百字詰め原稿用紙にして、3200枚の作品です。全三巻なら、一冊ずつ三ヵ月連続刊行になると思います。八月九月十月か、九月十月十一月、といったペースになるでしょう。『百年の孤独』みたいな話です。
 新作は、「ハーシュソサエティ」の第五話に取りかかっています。この連作、これまでに100枚の中編を四本書きましたが、今回は長編になります。300枚から400枚書いて、中編四本とともに単行本にします。単行本は来年ですね。
 他に、もう一本長編連載をスタートするつもりです。
 今年の予定はこんな感じですね。ここ数年、三年に二作ペースでしか新刊が出せませんでしたが、それを一気に取り返す年になります。今年もどうぞよろしくお願いします。

『邯鄲の島遥かなり』最終回。

 現在発売中の「小説新潮」新年号に、『邯鄲の島遥かなり』最終回が掲載されています。
 連載開始が2015年9月号だったので、五年五ヵ月に亘る連載でした。原稿用紙枚数にして3200枚です。
 いやー、自分がこの話を書けるとは思わなかった。以前からずっと書きたかったけど、力量不足だと思ってずっと書けずにいたのだよね。書き始めてしまえば、なんとかなるものだ。感無量です。
 まだ正式決定はしてませんが、来年中におそらく全三巻で単行本になります。
 来年は『悪の芽』もあるし、新装版文庫もあるので、今年とは打って変わって出版点数の多い年になります。単行本四冊は、デビュー以来初だ。
 来年は皆さんにとっていい年になることを願っています。
 来年もどうぞよろしくお願いします。

文庫版『平成ストライク』、『悪の芽』。

 文庫版『平成ストライク』が角川文庫で発売されました。ぼくは「他人の不幸は蜜の味」という作品が収録されています。

 


 それと、今月発売の「野性時代」11月号で、『悪の芽』が完結しました。自分ではそんなつもりはまったくなかったのですが、書き終えてみたら『乱反射』系の話になりました。

 来年二月に単行本になります。四ヵ月後というとすぐのようですが、実際にはぼくは六月に書き終えていたので、ずいぶん間が空くという感覚です。

 

f:id:tokuro_nukui:20201026110037j:image

文庫版『宿命と真実の炎』。

またずいぶん間が空いてしまいました。

 今月七日に、文庫版『宿命と真実の炎』が発売されます。自分でもけっこう好きな作品なので、こんなご時世ではありますが、読んでいただけると嬉しいです。

 なお、いつもなら書店さんにお邪魔してサイン本を作るところですが、今回は出歩くのを控えようと思っています。必ずサイン本を買うと決めている方も少なからずいるのは承知しているので申し訳ないのですが、どうぞご了承ください。

f:id:tokuro_nukui:20201006111038j:image

Day to Day

 小説家が毎日、1200字くらいの小説やエッセイを書く企画「Day to Day」。今日はぼくの番です。
 現在のコロナ禍とは、なんの関係もない話です。他にもそういう話を書く人がいるかと思っていたのに、これまでひとりもいませんでしたね。ぼくだけ完全に浮いてます(笑)。
 まあ、たまには現実を忘れて物語をお楽しみください。

「ダ・ヴィンチ」、『灰色の虹』。

 現在発売中の「ダ・ヴィンチ」6月号に、健康維持についてのインタビューが載っています。小説家は自分で気をつけないと駄目な体になってしまうので、やっぱり皆さんがんばってるんですね。

 それと、『灰色の虹』の電子書籍版が出ました。新しい表紙もつけてもらって、いい感じです。電子派の人は、ぜひどうぞ。