乱歩賞選評、「ハーシュソサエティ」、執筆ペース。

 発売中の「小説現代」7月号に、第67回江戸川乱歩賞の選評が載っています。
 珍しく、示し合わせたように五人の選考委員がほぼ同じことを言っている。それくらい受賞作と落選作の間に明白な差があったということだし、受賞作の欠点もはっきりしているということだね。欠点を修正した状態を読むのが楽しみ。

 昨年末から取りかかっていた「ハーシュソサエティ」第五話をようやく仕上げる。編集者にも気に入ってもらえたので、安堵。
 結局、400枚の長編ではなく、240枚という中途半端な長さの中編になってしまった。
 ともかく、これでようやく一冊分になったので、来年の新刊を確保した。安堵。

 ここ六年で新刊は三冊しか出せなかったから、二年に一冊のペースなんだけど、今年はこの後三冊出す。だから六年で六冊で、実は一年一冊ペースを保っていたのだね。
 しかもこれから出す三冊は合計3200枚だから、800枚の長編四冊分、500枚の長編なら六冊分なので、一年に一冊以上のペースだった。なんだ、書くスピードが落ちたと思ってたけど、そんなことなかった(ほっ)。
 来年も一冊確保したことだし、これからは最低一年一冊、できたら二年に三冊は新刊を出していきたい。